乳児の発熱は親にとって心配な出来事ですが、必ずしも重篤な病気を意味するわけではありません。
発熱は体が感染に対抗しているサインでもあります。
今回は、乳児の発熱の原因とその対処法について解説します。
乳児が発熱する原因
乳児の体温は大人よりも高めで、日常的に36.5～37.5度の範囲内で変動しますが、発熱とみなされるのは38度以上の場合です。
乳児が発熱する主な原因は以下の通りです。
- ウイルス感染: 風邪やインフルエンザなど、一般的なウイルス感染は乳児の発熱の最も多い原因です。
- 予防接種後の反応: 予防接種を受けた後に一時的な発熱が起こることがありますが、これは通常心配する必要のない反応です。
- 成長に伴う発熱: 乳歯が生え始める時期や成長スパートの際に、一時的に発熱が見られることがあります。
乳児の発熱に対する適切な対処法
乳児が発熱した場合、適切なケアが必要です。
以下の対策を取りながら、赤ちゃんの様子を観察しましょう。
- 体温を測る: 赤ちゃんが熱っぽいと感じたら、体温を正確に測定しましょう。
直腸や腋の下で測ると正確な値が得られます。 - 水分補給: 発熱時は体が水分を失いやすくなるため、母乳や粉ミルク、白湯をこまめに与えて脱水症状を防ぎます。
- 涼しい環境を保つ: 赤ちゃんが快適に過ごせるよう、部屋の温度を適度に下げ、通気を良くします。
どのような場合に医師に相談すべきか？
多くの場合、乳児の発熱は自宅で対処可能ですが、以下の症状が見られる場合は早めに医師に相談することが必要です。
- 発熱が3日以上続く: 発熱が数日間続く場合、感染症や他の疾患が原因の可能性があるため、医師の診察を受けましょう。
- 発熱とともに嘔吐や下痢がある: 発熱だけでなく、嘔吐や下痢を伴う場合は、ウイルス性胃腸炎や他の感染症の可能性があるため、早急に医師に相談しましょう。
- 食欲不振や元気がない: 発熱によって赤ちゃんが食事を取らなくなったり、元気がなくなる場合も注意が必要です。
自宅でできる発熱ケアのポイント
医師の診察を待つ間や、軽度の発熱の場合は自宅で適切なケアを行いましょう。
- 衣服の調整: 赤ちゃんが汗をかいている場合は、通気性の良い軽めの服に着替えさせましょう。
逆に、寒そうな場合は薄手の布で包んであげると良いでしょう。 - 安静にさせる: 赤ちゃんが不快に感じているときは、無理に動かさず、できるだけ安静に過ごさせてください。
- お風呂の温度に注意: 熱があるときはぬるめのお風呂に短時間だけ入れ、体温を適度に下げるようにしましょう。
予防と注意点
発熱を防ぐためには、日頃から赤ちゃんの健康管理を徹底することが大切です。
- 適切な予防接種: 予防接種は、乳児が感染症にかかるリスクを減らす効果的な手段です。
スケジュールに従って予防接種を受けさせましょう。 - 清潔な環境を保つ: おもちゃや衣類、哺乳瓶など、赤ちゃんが触れるものは定期的に消毒し、清潔な環境を保つことが大切です。
- 手洗いの習慣: 家族全員が手洗いを徹底し、赤ちゃんを病原菌から守りましょう。
まとめ
乳児の発熱は、必ずしも重大な問題ではありませんが、親として適切な対処を取ることが重要です。
体温をこまめに測定し、水分補給や涼しい環境を整えることで、赤ちゃんの快適さをサポートしましょう。
発熱が続く場合や、嘔吐や下痢など他の症状が見られる場合は、すぐに医師に相談してください。
日頃から健康管理を心がけ、発熱を防ぐための対策を徹底しましょう。
